お遍路めぐりをする際に、移動手段ごとにある程度のルートが決まっています。
回る札所とされているお寺も、長い間変わっていませんので取るルートも似たり寄ったりでしょう。
旅行会社などが企画する、バスツアーやタクシーなどでは、おすすめルートとして比較的楽なコースが多くなります。
それに、宿坊での宿泊体験がメインになっている場合もあり、その場合は必然的に宿坊があるところ限定となります。
一部は弾丸ツアーなるものもあり、数日間で四国を巡るのも聞いたことがありますが、運転する人も乗っている人もある意味大変でしょうね。
今回は、旅行会社の企画とは違う視点で、有名なお寺とおすすめのルートを紹介していきます。
なお、各個人での目的が異なりますので、あくまで参考にしていただければと思います。
目次
お寺めぐりおすすめルート
正直言ってバスや車などの動力に頼るものは、体をあまり動かさないので肉体的疲労という観点では楽かと思います。
お寺の駐車場までは車やバスで行き、お寺の境内まで歩きと言うことになりますが、あまり山の上のお寺などですと、やはり辛いことには変わりは無いでしょう。
全ての札所88箇所を回ろうというつもりでしたら、ひたすら車などで回れば良いのですが、それもしたくない場合は、平地周辺の札所のみ回るという方法もあります。
楽をすると言うことで、おすすめルートとしては以下の考え方が出来ますので挙げておきます。
ロープウェイやケーブルカーなどの、文明の力である乗り物を使う
21番太龍寺と66番雲辺寺はロープウェイ、85番八栗寺はケーブルカーが併設されており、自分の足で登るのはちょっと、と言う方にピッタリです。
お金さえ払えば、座っているだけでお寺のあるところまで乗せていってくれるので非常に楽です。
私は乗り物に乗るなんて修行にならん、とばかり自分の足でひたすら登りましたが、登った後は疲れの余り思考回路が停止しボケーっとしていましたので、時間の使い方としては下手だったと思います。
時間もお金で買う時代ですから、選択肢として考えるのもいいと思います。
山に登らない
お遍路の札所であるお寺は、修行の意味もあってか、山のてっぺんに建っている場合もあります。
平地に点在する場合でも、小高い丘の上など、なんでわざわざ、と首を傾げることも多くありうんざりということも。
究極の楽するおすすめルートとしては、もう山の上にある札所は通らない、ということになります。
平地にある札所だけでも、多くのお寺を回れますし、心臓が悪いとか足が悪いとか身体的な理由で山に登れない場合も有効でしょう。
札所全てを回らないからといって、ご利益が無いと言うのでは、とっくにお遍路は廃れているでしょうね。
ひたすら厳しいルートを通る
舗装された道を通ることは、足場がしっかりしており安心して通ることが出来ます。
が、あくまで現代のお遍路でも修行と言う気持ちを持って、自分の体を使ってひたすら移動する、と言う選択をする方もいらっしゃいます。
最たるものが、歩きお遍路のための昔ながらの道ですが、舗装されていなかったり、荒れ放題だったりとすんなり通してはくれないかも知れません。
昔ながらの歩きお遍路道と通るために、へんろみち保存協会発行の、四国遍路ひとり歩き同行二人 地図編を購入するといいでしょう。
ネットオークションでも出品されていますが、数年前の物もあり若干情報が変わっていることもあるため、最新版を購入しておいた方が無難でしょう。
道に迷ったら元も子もありませんから。