お遍路めぐりの最後をどこにするか

四国お遍路めぐりをする場合、どこから始めようと考えるでしょうか?

殆どの方は、1番札所である霊山寺からと考えていると思います。

実はお遍路めぐりは、どこから始めるという決まりが無く、各自の考えや事情に合わせて臨機応変に対処すれば良いようです。

お遍路グッズの確保、交通の利便性、自分の思いつきなど理由は様々です。

それに札所を時間的都合で一旦終わりにし、また再開する区切り打ちなど、連続で回ることも強制されないので行いやすいものです。

始めの札所に関してはこのような形を取ることができますが、終わりにする札所はどうしたら良いのでしょうか。

個人の事情の合わせていろんな終わり方がありますが、代表的な3つをご紹介していきます。

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88番札所で終わりにする

1番から回り始めた方に多い終わり方ですが、一般的に88箇所めぐれば結願といって願い事が成就できるとされています。

お遍路の札所としては88箇所ですので、全てを回れば終わりという解釈です。

大半の方がこの形で終わりにしており、納経帳にも”結願”という朱印を押してもらえます。

ツアーでは途中の札所全てを回らずに、飛び飛びになることが多いのですが1番と88番はほぼ確実に回りますのでご安心を。

始めに回った札所にて終わりにする

1番からでも何番からでも始められますが、札所を一周するような形で終わりにする方法です。

例として1番から始めれば88番で終わりにせず、1番に戻り一筆書きになるようにします。

これをお礼参りと言いますが、最初に回った札所とその一つ前の札所の距離が長い場合はちょっと大変です。

1番霊山寺から始めた場合には88番大窪寺を経由し1番に戻るわけですが、88番から1番までは約20キロほどあります。

しかも山道ですので時刻を考えないといけませんが、午後に88番にたどり着いた場合は、移動するか泊まるかの選択を迫られます。

タイミングをよく考える必要がありますので、注意しておいた方がいいでしょう。

高野山を最後とする

以上の2つが四国内で完結する方法ですが、高野山を最後とする方法もあります。

お遍路88箇所めぐりとは異なってしまいますが、高野山は弘法大師様が現在も修行しているとされる場所です。

約1000年ほど前に高野山奥の院にて、即身仏となり永遠の修行に旅立ったわけですが、今も生きているとされています。

菅笠の同行二人もこれが元になっており、弘法大師様が一緒にお遍路めぐりしていると考えられています。

私も88箇所めぐり終わってから数年後に訪れましたが、独特の雰囲気もあり、一度は訪れてみるべき場所と感じました。

ただ、大半の方がそうですが、88箇所回り切ると達成感から高野山に行くのはそのうちでいいや、と気が抜けてしまうことです。

私は大阪や和歌山観光の合間にと考えて行くことにしましたが、それが無かったら10年後か20年後か、いつになるか分からなかったと思います。

高野山は88箇所めぐったらそのまま勢いで行くことをお勧めします。

交通アクセスは、船で徳島から行く方法と、バスや鉄道で関西方面に渡り陸路で移動する方法になります。

船なら数時間で渡れますが、関西経由だと大回りになり予想以上に時間が掛かるので、ルートの選定が重要です。

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