社会人がお遍路をする上で有効な区切り打ちとは

四国お遍路をするには、移動手段としてはバス、タクシー、車、バイク、自転車、歩きといろんな方法があります。

バスからバイクまでの動力が付いているものなら、10日ほどで88箇所全て回れるでしょう。

しかし、自転車や歩きでは、それぞれ2~3週間、6~8週間と有給休暇を全て使っても足りないほどになります。

学生や定年後の方なら、気にすることもありませんが、社会人のように時間が限られている場合は一気には回れないことになります。

でも、ここで疑問が出てきますが、四国お遍路は88箇所通して回らないとご利益は無いのか?と。

これを解消してくれるのが、区切り打ちと呼ばれる回り方です。

では、どのように区切ればいいのか説明していきます。

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区切り方は自由

区切りも、県ごとでもいいですし、10番単位でもいいですし、とにかく自分の時間に都合が付く限り回るということで良いそうです。

逆から回る、逆打ちという形もありますので、会社をムリして休まないほど厳しいルールはありません。

今の社会で、数週間も休むと言ったら、ブラック企業でなくとも、もう来なくていいといわれるのが関の山ですから。

そんな事情を考えつつ、自分で行ける時間が出来たら札所を回るという形で良いと思います。

ただ、四国在住とか、近畿地方在住などのように近いところなら、フラッと週末に回ろうかな、とも考えて行動できますが地理的にムリな方もいます。

私は東北在住なので、四国に行くだけでも最短で半日は掛かり、往復でも1日つぶれる計算になります。

そうすると必然的にGWなどの長期休みを利用するしか方法が無い、ということになってしまいます。

この状況で、一気に88箇所回れ、と言われたら多分四国お遍路はしていなかったと思います、さすがに何様?と思いますもんね。

88箇所全て回らなくてもOK

実際に私は時間が許す限り回り、基本的に県ごとに区切る方法で回っていました。

一周するのにGW、夏休み、翌年GWの3回を利用しましたので、約1年掛かったことになります。

和歌山の高野山のお参りも含めると、実に3年ほど掛かりましたが、自分の時間の都合で回れば良いと思います。

中には、時間的都合だけでなく、身体的な都合をお持ちの方もいます。

体が不自由、ドクターストップが掛かっているなどの場合は、下手をすれば死ぬ可能性もあります。

自分が行ける所だけでも訪れて、きちんと誠意をこめて読経すれば十分でしょう。

バスなどのツアーでも要所のみ回るという方式ですし、バチが当たるという話も聞いたことがありません。

ご利益について

ご利益と言う観点でよく議論になることがありますが、人それぞれの事情に合わせできることをすれば良いのではと思います。

よく聞くのが自分の足で歩かないツアーではご利益が無い、苦労した分ご利益があるという話ですが、一理あるようにも思いますし、どうでも良いようにも思います。

旅行会社の策略に乗せられているという側面はありますが、それも現代のお遍路の形かと思っています。

昔のように移動手段が歩きしかない時代なら、自分で歩けるのに人を使って運んでもらったり、おんぶなどで楽をしたり、そのような場合にはご利益は減るというのは納得できる話です。

人それぞれの精一杯の回り方であれば、十分ご利益はあると思っています。

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