四国お遍路の全工程は、歩きで約1400キロと言われています。
昔は歩き一択でしたが、現代ではバス、タクシー、マイカー、バイク、自転車、歩きと正直何でもありです。
各自の都合や、好みに合わせたお遍路が行えると言うところが、現代の形であると考えます。
一番キツイと思われるのは、やはり体を動かす必要のある、自転車と歩きですが、楽に見える動力を使った移動手段も意外な部分でキツイことがあります。
これらを踏まえ、各移動手段でのメリット、デメリットについて解説していきます。
移動手段別のメリット、デメリット
バス
最近は旅行会社のツアーも組まれ、比較的気軽に参加することが出来るようになりました。
メリット:料金が比較的安い、宿泊もセットであることが多くプランを考えなくて良い
デメリット:ペースを自分で決められない、多くの場合お寺全てを回ってくれない
タクシー
貸切タクシーも増えており、非常に便利です。
メリット:運転しないので疲れない
デメリット:料金はかなり高額、乗っているだけなので暇
マイカー(レンタカー)
比較的費用も掛からず、気楽な方法です。
メリット:自分のペースで回れる、予定を変更しやすい
デメリット:運転するので疲れる、事故や故障など自分で対処する必要がある
バイク
一人でフラッと春先などは爽快でしょうね。
メリット:風を感じるので天気の良い日は最高、燃費が良いのでお金があまり掛からない
デメリット:悪天候時は走るのがイヤになる、体を動かし続けるので疲労が溜まり易い、荷物の積載量が少ない
自転車
サイクリングが趣味と言う方にぴったりですが。
メリット:平地なら気分爽快、細い道も走れる
デメリット:悪天候時は最悪、上り坂では単なるお荷物と化し捨てたくなる
歩き
健脚向きの移動手段ですが、自然との闘いになります。
メリット:のんびりゆっくりで思い出に残る、自分のペースで進められる
デメリット:雨風が憎らしくなる、上り坂がキツイ、道を間違えると戻るのが大変
意外なメリット、デメリット
いろんな移動手段がありますが、考えようによってはメリットもデメリット、その逆にもなります。
動力のある移動手段は、比較的楽ですが、移動時間が短いため記憶に残りにくく、達成感が無いことがデメリットになります。
バスツアーにありがちなことですが、有名な札所のみ回ることで、本当にご利益があるのか?と疑問にも思ってしまうでしょう。
体が不自由だったり、高齢で一箇所でも回れればという考えでしたら良いと思いますが、健康な方ならどうかな?と思ってしまいます。
体を使う移動手段は、その過酷さがデメリットになりますが、修行と考えると功徳と考えることが出来、ありがたみを感じる瞬間もあります。
私が行った際にもあまりの辛さに、”何かの罰ゲームか?”、”何か悪いことをしたか?”と思ったことも。
後半は体が慣れたこともあり、楽しむ余裕も出ましたが、”何でわざわざこんなところに札所が”と思うことは多々ありました。
人それぞれの感じ方になるのでしょうが、88箇所を達成する上で重要なことにもなりますので、考えてみると良いでしょう。
単なる興味だけで始めると、挫折する元にもなってしまいますよ。