お遍路札所である大日寺で有名なものとは?

お遍路めぐりとして88箇所の札所を巡りますが、お寺によっていろいろ貴重なものを見ることが出来ます。

大日寺と名の付くお寺が3箇所ほどありますが、それぞれ有名なものがあるのでよく見てみるといいでしょう。

88箇所の札所のうち、4番札所、13番札所、札所の3箇所が該当しますが、それぞれ有名なものを解説していきます。

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4番札所 大日寺

このお寺には、観音像が多数あることで有名です。

本堂と大師堂の回廊にありますが、お遍路よりも西国33箇所観音めぐりに由来がある観音様が並んでいます。

四国お遍路と33箇所観音めぐりは、本来それぞれ崇める仏様が異なるものですが、何故ここにあるのでしょうか?

歴史的には33観音めぐりの方が古いと言われていますが、弘法大師様が観音めぐりをした際に、大日如来に何かを感じ彫ったのが始まりとされています。

現在展示されている像は、江戸時代に奉納されたものと言われていますが、貴重なものですので見ておくと良いでしょう。

13番札所 大日寺

こちらにも弘法大師様が彫った大日如来像があることで有名ですが、もう2つ観音様が祭られています。

一つ目は、しあわせ観音と呼ばれ両手を模した囲いの中に安置されているものですが、願うと良いことがあると言われているものです。

二つ目は、ぼけ封じ観音と呼ばれ、少し離れた奥の院に安置されており、お年寄りへのご利益があることで知られています。

因みにこの13番札所は、明治時代の神仏分離令により、道路の向かいにあった神社の観音様をご本尊としたものです。

今でこそ、お寺として成り立っていますが、この令による影響は大きかったようです。

26番札所 大日寺

ここにも弘法大師様が彫った爪彫り観音が安置されており、頭、目、鼻、耳、口、顔など首から上の病気にご利益があるといわれています。

こちらも13番札所と同様に、明治の神仏分離令の影響により一時期は廃寺となってしまいました。

その後再建され、今に至るとのことで歴史の深さを感じることでしょう。

こちらに安置されている観音像は国の重要文化財に指定されており、約180センチと大きなものです。

因みに本堂は平成9年に再建されましたが、釘を使っていない珍しい工法であるとのことです。

違った意味でちょっとした話題

四国お遍路で13番札所と聞くと、ピンと来る方もいらっしゃるでしょう。

数年前に話題になったものですが、現在の住職が日本の方ではないということが理由のようです。

いろんな週刊誌で外国人であるとか、違う宗教の信者であるなど叩かれていたようですが複雑な事情があるようです。

いずれまたお遍路めぐりをしたいと思っているので、無くなってしまわないかと少々心配でもあります。

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