これからお遍路めぐりをしようと考えている方は、めぐる順番をどうしようかと悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
比較的時間に余裕のある学生さんや定年退職後の方を除いては、時間的に縛られることになります。
つまり、持てる時間を有効に使わないと、予定通り札所を回れなかったりすることになり、何度も四国に通うことになります。
四国や近辺在住の方でしたらフラッと行って見ようと思いつきで行動できますが、遠方の方はそうは行きません。
非常に悩ましいところですが、あまり時間の無い方のために回るお寺の順番などについて解説していきます。
目次
特定の札所からスタートする
多数の方がお遍路用品の揃っている1番霊山寺からスタートすると思いますが、ネットですでに購入して揃えた場合はこれに倣う必要はありません。
駅から近いなど交通の便が良い、興味のあるお寺から始めたい、と考えて途中の札所から始めるのもいいでしょう。
その後は順番に回り、始めた札所に戻る、と言う形であれば一周することが出来ますので、無事結願となります。
忙しい現代人のお遍路スタイルと考えても良いでしょう。
打ち戻る
お遍路をしていると何か所か途中に、数字の順番通りに行こうとすると戻ることになる面倒な札所が存在します。
代表例として44番と45番ですが、経路としては45番のほうが近く44番は遠くなりますので、順番通りに行こうとすると一度遠い方のお寺に行ってから戻る形になります。
片道10キロほどですので、車やバイクなどでしたらすぐに行ける距離ですが、歩きとなると往復で半日ほど掛かってしまうのでかなりのロスです。
それに山岳地帯ということで、舗装されてはいますが体力的にも気持ち的にも疲弊してしまいます。
このように札所を順番に回ろうとすると何箇所か出てきますが、近いところから回ることを打ち戻るといいます。
順番通りに行かなくていいの?と心配になりますが、特に問題ありません。
なお、試練と考えて順番どおりに拘るのもありですが、あくまで個人の考え方次第ですので束縛はしません。
札所を飛ばす
私の場合は、GWや夏休みを利用して3回ほど四国に通いましたが、1番から順番に回りましたので時々もどかしさを感じました。
東北地方からでしたので、毎回往復1~2日掛けて移動することで非常にタイムロスになります。
加えて毎回の移動に数万円掛かるため、正直なところ出費を減らしたく回数を減らしたいと思っていたこともありました。
これらが増えることで、時間の無い社会人にはなかなか厳しいものだなと思ったことがあります。
以下はもっと違う方法を使えば、2回で済んだのでは?とも思いいろいろ考えてみたうちの一例です。
時間の無い社会人向けの方法として提案しますので、参考にしていただければと思います。
平地と山岳地帯を分ける方法ですが、始めに平地の札所をメインに回り、順番無関係でひたすら一番近い札所を目指します。
場合によっては、円状に回ったり、ジグザグになったりしますが一筆書きが効率良いと思います。
2回目には残っている山のてっぺんなどにある札所を巡ることになりますが、一度平地に降りてまた登るということをしません。
連なる山を縦走するように、札所から札所へ移動するようにします。
お遍路行程として一般的に1400キロと言われますが、この方法だと1000キロ程度に減らすことが出来るので時短になるでしょう。
札所を飛ばすのは、何となくいけないことのようにも感じてしまいますが、回数を減らす意味では有効だと思います。