最近ではお遍路めぐりを旅行会社のバスツアーで行う人が増えています。
修行と言うよりも観光の一部と言った感じがしますが、現代のお遍路の形とも言えます。
そんな移動手段の中に、頭に浮かぶのが車ですが、会社を長い間休めない方など事情がある方にとって有効な移動手段になります。
そんな車でのお遍路めぐりですが、実際にどの程度掛かるものなのか見当が付かないと、実行しにくいものでしょう。
今回は、車でのお遍路について距離や最短時間など解説していきます。
車での所要最短日数
お遍路の総工程距離としては、約1400キロと言われていますが、高速道路を使って移動できるということは殆どありません。
つまり一般道をメインに進むことを考えると、平均時速30~40キロ程度と考えられるでしょう。
それに加えお寺にて読経をする時間、納経帳に書いててもらう時間、などを考慮すると平均時速は更に落ちることが考えられます。
そう考えると以外に進まず、一日に150~200キロがいいペースではないでしょうか。
それで考えると1400キロ÷200キロとしても7日間、つまり1週間は掛かる計算になります。
会社員の方なら、GWなどの休みを利用して何とか回れるといった感じになるでしょう。
以外に時短ができない理由
上記のペースは、あくまで想定できることを考えて算出した結果ですが、思うように進まない理由は他にもあります。
急いでいるのに時短が出来ないわけですが、最初から知っておくとイライラせずに済むでしょう。
駐車場から境内までは歩く
どこのお寺も、駐車場から境内までは歩くことになります。
さすがに車で境内までドライブスルーのように、と言うわけにはいきません。
場合によっては駐車場から長い階段や道を上っていかないと、たどり着けない事もあるわけですから、時間が掛かります。
そのことも頭に入れておく必要があります。
何度か見ましたが、観光シーズンということで駐車場が一杯で、空き待ち状態になっていました。
このような場合は、待つしかないので少々辛いですね。
車が通れない道がある
イレギュラーな場合に当たりますが、札所とされるお寺は山の上と言うことが多い印象です。
雨が多く降った場合には土砂崩れも懸念されますし、何も無くとも道が細くスピードが出せなかったりします。
一方通行などの制約もあるため、予定通りというわけにもなかなかいきません。
道を間違えることも考えられるので、計画に余裕を持っておく必要があります。
お寺の開いている時間が決まっている
お遍路で訪れる札所、つまりお寺には開いている時間が決まっています。
よほど融通の利くお寺でもない限り、朝の7時から夕方の5時までと決まっています。
お寺によってはお昼休憩の時間も設けている場合があり、注意が必要です。
当然この時間帯以外は、納経帳への記帳はしてもらえず、文字通りの門前払いになってしまうでしょう。
1分遅れてもダメ、食い下がって懇願してもダメ、と言われることが多いので、諦めが肝心ですね。
確かに一人OKしたら、他の人も大丈夫と思われてしまうので、お寺の立場ならこう言わざるを得ないのは仕方ないです。