お遍路めぐりと聞くと四国を思い浮かべますが、地域の方に対してどのような感覚を持っているでしょうか?
観光の一環、修行として、自分を変えたい、様々な理由でお遍路めぐりをすることになりますが、お互いの信頼関係が重要となります。
つまり、お遍路さんのマナーが悪かったり、地域の方の嫌悪感があった場合、どちらもいい印象を持たないと言うことになります。
以前からよく聞く話ですが、お遍路さんはマナーが悪い、挨拶すらしない、ということも聞きますし敵視されることもあります。
どちらが譲るべきなのか難しい問題ですが、挨拶という行為は非常に重要なものになります。
マナーの悪いお遍路さん
一度あったことですが、お遍路めぐりをしている最中にいきなり、”お前ら邪魔なんだよ!”と言われたことがあります。
実際は私一人で、自転車で車道を走っていたので交通違反と言う意味だったのかな?とその時は思いました。(自転車は車道を走る法律になる前のことです)
しかし、”お前ら”という言葉が引っかかり、お遍路自体を指しているのでは?と考えるようになりました。
もしかしたら、お遍路さんたちが日ごろから疎ましい存在になっている、と考えると少々申し訳ないような気持ちになりました。
その後に、汚くなったお遍路小屋を見ることになりますが、このような行為をするからではないか?とも考えるようになります。
四国に行くまでに、地域の人たち皆が歓迎してくれるとどこかで思っていたようですが、実は歓迎されていないのかもしれません。
お遍路さんに関心が無い方もいるでしょうし、勝手に来やがって、と思っている方もいるでしょう。
マナーを守ってめぐるようにしたいものです。
犯罪者が紛れ込んでいると言う事実
昨年警察署から逃げて、お遍路の格好をしながら逃亡生活をしていた輩が逮捕されましたが、お遍路に対する疑心を増長させたと言っても良いでしょう。
以前から、犯罪者の隠れ蓑に適しているということで利用されることもありましたが、他のお遍路さんの立場を貶める行為です。
“お前は本当にお遍路さんか?”とか”悪いことをして逃げているんじゃないのか?”などとあらぬ疑いをかけられることも危惧されます。
四国はこのようにお遍路文化が根付いているためか、知らない人に対して寛容な気もしますが、四国以外ではどうでしょうか?
公園で寝泊りしているだけで、不審者扱いされ職務質問されるのがオチでしょう。
この間も近所のゴミ捨て場を漁っている浮浪者を見かけましたが、気分の良いものではありません。
おかしなことをしていれば通報もしていることでしょう。
実は、お遍路さんも同じような目で見られているかもしれませんよ。
挨拶することに対しての抵抗感
お遍路めぐりをしていると、地域の方や通学途中のこどもから挨拶されることが多くなります。
正直知らない人に挨拶するなんて、とびっくりする反面、何故か新鮮な感じもします。
今ではこどもに対して、知らない人には近づかないように、といっている手前挨拶したほうがいいのかどうか一瞬迷ってしまいます。
初めは様子をうかがう意味もあり会釈程度で済ませていましたが、こどもが大きな声で挨拶しているのにみっともないな、と考えるようになります。
次第に声に出して挨拶するようになりますが、同時に地域の方から話しかけられたり、お接待を受けるなどする機会も増えていくのを感じます。
やはり挨拶もしない人だと、誰も寄ってくるなオーラが出て、近寄りがたくなくなっているんだろうなと。
せめて挨拶はきちんとしておきたいものです。