お遍路で重要な雨対策とは

お遍路めぐりは、お寺を回ると言う事で、世界中で行われている宗教巡礼に相当します。

イスラム教徒がメッカをめざし巡礼することが有名ですが、日本人は無宗派の方が多くそこまですることは殆どありません。

教色が濃い状況では無いため、徒歩などでは無く、バスやタクシー、マイカーなどで回る方法も多くなっています。

とはいえ、どのような交通機関を使っても、お寺の境内への移動や、読経の際には一度表に出ることになります。

この際に雨が降ってきたりすれば、必然的に濡れることになりますが、傘を差しながら読経することは結構難しいでしょう。

しかも、風があったら難易度はさらに上がり、移動するだけでも大変です。

どのような対策や対応ができるか、説明をしていきたいと思います。

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雨具を準備する

雨具を準備しておくのが、一番準備として考え付く方法で以下のようなものがあります。

雨具と言うと傘が思い浮かびますが、とりあえずの緊急用として考えるといいでしょう。

車などでお寺に来た際に、ワンタッチで開いたり閉じたりできるため非常に便利です。

ただ、風があったりした場合には、足元が濡れたりしてあまり役に立たないことが多いので注意が必要です。

カッパ

雨が降っている時に行動するには一番いい道具でしょう。

横殴りの雨でも濡れずに済みますし、防水効果は抜群です。

逆に、脱いだり着たりしにくく、手間取るのが難点です。

もう一つの難点は、密閉状態になるため蒸れやすくなり、雨には濡れないが、汗で着ている服が濡れたり、湿ったりすると言う点です。

長い時間動き回る場合には、ちょっと使いにくいかもしれません。

最近はゴアテックスなどの撥水生地に加え、湿気を逃がす機能もついている製品も出ているので、マシにはなっていますが。

ポンチョ

カッパの親戚ですが、こちらは頭から被り袖を通すので、脱着性は抜群です。

しかも、下が開いているので蒸れないという利点もあります。

逆に下が開いているということで、足が濡れるという欠点がありますが、長靴などを履くことで解消できます。

同行者に傘をさしてもらう

車やバスでのお遍路の場合は、傘しか持っていかない場合が多いですが、周りの人にさしてもらうことが可能です。

お互いに読経の際には差してもらうことで、雨を避けることが出来ます。

ただ、一人の場合は差しながら読経することになり、読むこともままならないでしょう。

私も何度か傘を指しながら読経しましたが、片手で持ったり、後ろ襟に刺したりと苦労しました。

次第に使わなくなり、読経のために持っていった般若心経教本は、防水性のものに替えることで対応しました。

ろうそくや線香に火をつけることにもなりますが、ターボライターを使うことで解消することになります。

意外に有効だと思ったのが菅笠ですが、両手が開き、なおかつ教本も濡れないため、良く考えられているなと先人の知恵に感心しました。

雨の日は行動しない

雨具を使いながら、お寺を巡るというのが一般的ですが、逆発想で雨の日は行動しないと言う手もあります。

雨具を使う必要もなく、ホテルなどでゆっくり体を休める日、と考えてもいいでしょう。

実際に、高知の宿毛周辺を回っていた際に台風が来ると言う事で、暴風雨になることが予想されました。

傘やカッパなどの雨具は役に立たないだろうと考え、台風が通り過ぎるまでホテルでのんびり過ごしました。

私は東北地方の出身ですが、高知の台風の凄さは想像以上で、外に出なくてよかったと感じました。

無理して行動していたら、どうなっていたか、野宿しながらでしたので寝られなかったでしょうね。

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