日本でお遍路と言えば四国を想像すると思います。
四国には札所と呼ばれるお寺が、88か所あり、俗にいう四国お遍路88箇所めぐりとなっています。
いろんな書籍やWebサイトで紹介されており、中には旅行会社でツアーが組まれるほどポピュラーなものです。
興味を持った方が、自分も始めてみようかといろいろ計画している方も多いことでしょう。
しかし、いろんなサイトや書籍を見ても、1日目はどこから始めるのがいいのか、どこで終わりにするのか明確には書かれていないのが実情です。
では、どこから始めるといいのか、解説して行きます。
目次
1番から、それとも88番から?
1番霊山寺から
順番通りの方がいいと考えるのでしたら、1日目は1番の霊山寺からスタートする方がいいでしょう。
交通の便としても、JR高徳線の板東駅から1キロほどですのでアプローチも良好で、最もポピュラーであると言えます。
それに1番は順打ちと言われる回り方の出発点となるお寺であるため、お遍路道具も揃っているという環境にあります。
菅笠、金剛杖、白衣、納経帳、線香、ろうそくなど、お遍路を始める際の道具はここで買い揃えることが可能です。
初心者の方は、このお寺からスタートした方が賢明かと思います。
88番大窪寺から
逆打ちと言われ、ご利益が数倍になると言われる回り方ですが、正直初心者向きではありません。
理由としては、一番近いJR高徳線の讃岐白鳥駅からも約20キロほどあり、徒歩で移動した場合は丸1日掛かる事になります。
それに何とか大窪寺にたどり着いても、次の87番札所までは約10キロあり、その日のうちにたどり着くことは難しいでしょう。
自ずと、目の前の宿泊施設に泊まることになりますが、3件ほどしかないのでハイシーズンは泊まれないこともあり得ます。
それに逆回りということで、目印もあまり無く迷う可能性も高くなるため、余程地図の見方に慣れているとか、スマホなどのツールを駆使できる人以外はお勧めできません。
交通の都合で決める
1日目を1番からと決めて回るのもいいのですが、自分の住んでいるところからでは、わざわざ遠回りになり気が進まないと言う方もいるでしょう。
そんな場合は、交通の都合、つまりアプローチしやすいお寺から始めるのもアリだと思います。
実際問題として、徳島から始めるには一度近畿地方や岡山、広島を経由する必要があります。
九州方面からだと、戻る形になることもあるため面倒と感じることもあるでしょう。
そんな時には、思い切って途中のお寺から始めるのも問題ありません。
お遍路は、宗教上の巡礼という意味合いが強いのですが、回り方に細かい決まりはありませんので自由にしていいでしょう。
思い立ったら
お遍路の回り方には、いろんな方法があります。
1番から回る順打ち、88番から回る逆打ち、各県で分ける回り方や時間の都合で何度かに分ける区切り打ちと呼ばれる回り方など。
人によっては、自分の気に入った札所だけ回る、飛ばして回るなどしている方もいます。
要は、回り方を決めるのは各自で、と言うことのようです。