お遍路を車で回る場合の難所はどこか

四国お遍路は今ではかなり有名になっていますが、昔本来の歩きで行う方は極少数のようです。

年間数百人程度と言われていますが、私が回っていた時でも数名ほどしか見ませんでしたので、もっと少ないかもしれません。

お遍路めぐりをする方は年間数万人とも言われていますが、歩き以外の方はどのような移動手段を使っているのでしょうか?

殆どはバスなどのツアーを利用して回る方で、札所全てを回るのではなく、観光の延長としていくつかの札所を回れれば良いという考えで行われているようです。

他には、ツアーで回らず自分で車、バイク、自転車などを運転し回っている方もいらっしゃいます。

ただ、歩きと明らかに異なる部分があり、通る経路も異なることになります。

歩きなら幅の狭い山道でも通ることが出来ますが、車などは通ることが出来ないため迂回することになります。

歩きなら数キロのところでも、迂回することにより数倍に増えたりと、以外に時間が掛かってしまうのも車で回る場合の宿命です。

車で移動するのだから楽だろう、と思われがちですが意外に難所と呼ばれる場所があります。

今回はその難所と呼ばれるのはどこなのか説明していきたいと思います。

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難所と思われるところ、思われること

車は乗っているだけで、アクセルを踏んでハンドルを回せば進んでくれますが、意外に疲れるものです。

長距離旅行を車で運転した方は、その意外な疲れを経験していますが、いくつか例として挙げておきます。

登坂が多くカーブが続く

お遍路のお寺は山の上に建っていることが多いため、必然的に登坂が多い道を進むことになります。

それに山頂まで真っ直ぐという道はありませんので、つづら折りの道を進むことになり、ハンドルを切ったり、アクセルを踏んだりを繰り返すことになります。

これが以外に疲れるので、注意が必要です。

因みに帰りは当然下り坂ですので、余計に神経を使い疲れが増すでしょう。

舗装されておらず、がけ崩れが起きている

台風や長雨の後に多いのですが、がけ崩れや落石が起きている箇所があります。

それに、道も舗装されていない箇所もあり、神経を使いながらの運転になるので気が抜けません。

そのような場所を通り抜けたと同時に、安堵感と疲れを感じることになります。

ガソリンスタンドが無い

最近では、エコカーの普及により市街地でもガソリンスタンドが淘汰され、数が激減おり、昭和全盛期の半分と言われています。

山間部などでは、ガソリンスタンドも無いでしょうから、半分程度入れておけば十分だろう、と思っていると予想以上の山道で燃料消費が激しくなる場合があります。

まだ、お寺に着かないのに、目盛りが1/4などとなると燃料が持たないのでは?と心細くなるので満タンにしておきましょう。

当然山の途中でガス欠になったら、JAFもなかなか来てくれないでしょうし、夕方なら最悪です。

具体的な難所

難所として何箇所かありますが、代表的な箇所を書いておきます。

参考にしていただければ良いかと思います。

11番藤井寺から12番焼山寺まで

いわずと知れた歩きお遍路の難所ですが、車にとっても難所です。

11番藤井寺から、歩きお遍路は山道を登りますが約半日掛かります。

車は当然通ることが出来ないので、一度道路に出て迂回することになります。

国道192号線、もしくは県道240号線経由で迂回しますが、距離が短いのは県道43号線を使うことです。

ただしかなりの峠道ですので、神経を使うでしょう。

もう一つは、県道20号線経由で行く方法ですが、道は緩い代わりに距離にして約30キロほどあり、時間にしても2時間弱掛かります。

65番三角寺から66番雲辺寺まで

こちらも歩きお遍路の難所と言われるところですが、車も結構大変な場所です。

どちらのお寺も山の上ということで2連続になりますが、雲辺寺は標高約900メートルですので、聞いただけでイヤになります。

しかも、三角寺を下り、一度国道192号線に出ますが、県道8号線に入ると急勾配になりなかなか大変です。

曼陀トンネルを抜け右折すると、道幅が細く少々荒れている道が続くことになります。

このままひたすら進めば山頂の雲辺寺にたどり着きますが、結構疲れます。

ロープウェイを利用するのなら、トンネルを抜けてそのまま真っ直ぐですが、こちらも少々グネグネ道です。

なお、かなり山の中ですので注意して走行するようにしましょう。

意外に疲れるエリア

私が実際に回ってみて、ここを車で回ったらちょっと面倒だなと言うところがありました。

自転車や歩きやなら、休憩が程よくあるのでいいのですが車では、ちょっと進んで止まるを繰り返すので、時間の割りに距離が進まない状況になります。

46番浄瑠璃寺から64番前神寺までは、松山市、今治市、西条市と固まっており札所の入れ食い状態となります。

しかし、札所を出て数分から数十分で次の札所になり、納経を終えまた次の札所に行くことになりますが、これを繰り返すことでなかなか距離が進みません。

私は、ある程度の距離を移動しながらのほうがいいので挙げましたが、すごろくで1しか出ないのが続くのと同じで、ちょっとイラっとするかもしれませんね。

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