お遍路で唱えるお経は般若心経のみか?

四国お遍路で回るお寺は、真言宗派のお寺です。

この宗派で唱えるお経は、般若心経が基本となります。

正式名称は、般若波羅蜜多心経、と言われお釈迦様の教えを説いたお経になります。

このお経を使っているのは、法相宗、天台宗、真言宗と言われ、各宗派で基本的なものとして扱われています。

お遍路で持って回る教本(お経が書かれている折り畳みの本など)には、読むべきお経が書いてあるので持参すると、間違いが無くなるので良いでしょう。

なお正しい作法としては、頭で記憶していても、教本は持ってお経を唱えるらしいです。

では、四国お遍路で唱えるのは、般若心経以外は認められないのでしょうか?以下に解説していきます。

スポンサーリンク
ohenro-guide.comレクタングル大

お遍路での読経作法

お遍路をし、札所であるお寺に行った際には読経をするか、写経したものを収めるかしないといけません。

しかし、最近では海外からも訪れることがあり、単なるスタンプラリーの一種と捉えられている一面もありますがしっかり唱えないといけません。

本堂と大師堂の両方で読経することになりますが、以下のような流れになります。

開経偈(かいぎょうげ)、般若心経、ご本尊真言、光明真言、ご宝号、回向文(えこうもん)、の順に声に出して納経します。

なお余談になりますが、お寺によってはきちんと読経をしているか見ている場合があります。

あまりにも急ぎすぎてしっかり読経していないと見られると、納経帳や版衣にご朱印を書いてもらえなかったり、やり直しを言われます。

私も一度だけ言われたことがありますが、厳しいお寺では注意されることがありますので気を付けましょう。

お遍路さんは、観光客ではなく修行僧であると考えているお寺もありますので、しっかりする必要があります。

結局は般若心経でないとダメらしい

私の家は真言宗派ですので、初めての葬儀の時に、お遍路のときに唱えた般若心経か?とふと思ったことがあります。

しかし、実際には必ず般若心経を唱えるわけではなく、聞いたことが無いお経も唱えていました。

お坊さんに、真言宗は必ず般若心経を唱えるわけではないのですか?と聞くと、お寺で微妙に異なるようです。

基本としては般若心経ですが、あくまで教え、説法の一つであって、真言宗にもいろんな教えがあるためお経もたくさんある、とのことでした。

お遍路では、基本的に般若心経が読経として組まれるわけですが、お寺で住職が唱えるのは必ずしもお遍路さんと同じではないとのことです。

その寺ごとにも独自のお経があり、般若心経も読むけど、他も読む言ったスタンスのようです。

このようにお寺によって読むお経を変えることを、お遍路さんにやってくださいと言ったら正直大変です。

般若心経のみで十分だと言う考えから、統一されたようだとも話していました。

スポンサーリンク
ohenro-guide.comレクタングル大

ohenro-guide.comレクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする