お遍路と仏教の深い関係性

お遍路めぐりは宗教巡礼の一種と位置付けられますが、巡るお寺は真言宗派になります。

真言宗は仏教になりますが、平安時代、中国から弘法大師様によって日本に伝えられたものになります。

人は亡くなると仏様になり、あの世に行くことができる、という教えになりますが、成仏という言葉からも分かるでしょう。

なお、弘法大師様が高野山で今も修行されていると言われますが、実際に1200年前から即身仏として修行を続けており、今も高野山奥の院にいらっしゃいます。

これは仏教の教えの一例ですが、いろんな宗派があり、それぞれで微妙に教えが違ったりという事は、よくあることになります。

今回は、多くの教えがある仏教の基礎知識と、お遍路との関係を解説していきます。

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かの有名な最澄は?

弘法大師様と同時期に中国に渡った有名な最澄も、日本で天台宗を広め比叡山延暦寺を建てたのは有名な話です。

南無妙法蓮華経と唱える法華経を中心とし、お寺で修行すれば誰もが悟りを得ることが出来るというのが主な教えになります。

因みに座禅を組むことも天台宗が始まりであるとされ、多くのお寺で行われています。

この天台宗は、主にお寺での修行を重んじ、読経を上げ祈りをささげることが修行とされることでも知られます。

最澄の弟子とされた僧侶も多数いたためか、全国各地で布教活動をし広がっていったとされます。

対して、空海、つまり弘法大師様は全国各地に赴き、人々のためになることをしながら巡ったとされ、行動は対照的であったといわれています。

なお、真言宗では行動することが功徳であると真言宗では考えられており、1日に数十キロ歩く荒行などにも代表されます。

空海には、弟子も大人数いなかったようですが、その影響もあってか個人の功績が今の世にも伝わっていると言った形になっています。

ゆえに、全国各地で、弘法の〇〇という場所はよく聞きますが、最澄の〇〇と言うところは殆ど無いという現象にもなっています。

お遍路と同行二人

弘法大師様が全国行脚するスタイルであったためか、生まれ故郷の四国でも修行として歩きながらの旅をするようになります。

このルートが現在のお遍路道とされていますが、今も弘法大師様が巡っているとされます。

この考え方と真言宗の教えが関係しますが、人は死ぬと仏になり、あの世にいけるという教えがあります。

しかし、これとは違う、即身成仏という考え方があり、弘法大師様が具現化しています。

お坊さんなどのように、修行を積むことで生きたまま仏になれるという教えですが、この姿が現在の弘法大師様になります。

生身のまま悟りが開けるということであり、今も修行の旅に出ているとされています。

実際に、お遍路グッズとして菅笠や金剛杖には同行二人と書かれており、一人ではなく弘法大師様も一緒という意味になります。

ツライお遍路修行も、弘法大師様が一緒なら励みになると解釈される場合もあります。

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