四国お遍路をする場合、移動手段は車やバイクなどの動力によるもの、自転車や歩きなど自分の力のみによるものがあります。
バスツアーなどの場合は、旅行商品ということで、乗っているだけで良いだけでなく、宿泊や食事も気にしないため気楽です。
タクシーでもお遍路ツアーが組まれることがあり、バスツアーに似たような商品になることが多いでしょう。
車、バイク、自転車、歩きは、運転や宿の手配、食事の確保も自分でする必要があるため結構大変です。
今回は、自分で何でも行うということで掛かる費用を算出しますが、車と歩きでの違いを例に説明していきます。
なお、工程距離は一般的に言われている1400キロとし、変わらないお賽銭などは同じ条件にして算出していきます。
車で回る場合
車で回る場合所要日数は10日ほどと言われています。
悪天候なども考慮して、ワーストケースを14日とします。
ガソリン代
1400キロ÷10キロ(1Lあたりの燃費)=140L
140L×140円(レギュラー全国平均)=19,600円
宿泊費
5000円(ホテル素泊まり)×14日=70,000円
食事代
1000円×3食×14日=42,000円
車での小計
19,600円+70,000円+42,000円=131,600円
歩きで回る場合
歩きの場合は標準で45日と言われるため、この日数で計算します。
宿泊費
5000円(ホテル素泊まり)×45日=225,000円
食事代
1000円×3食×45日=135,000円
歩きでの小計
225,000円+135,000円=360,000円
トータルでの比較
個別に出した費用に加えて、車と歩きで変わらない、納経帳への記帳代も加算します。
300円×88箇所=26,400円
トータルでは以下のようになります。
車の場合
131,000円+26,400円=157,400円
歩きの場合
360,000円+26,400円=386,400円
となり、差額は229,000円で、車<歩きとなります。
安くするためには節約が必須
このように車より、歩きのほうが高くつくと言う結果になりました。
やはり掛かる日数分の、宿泊代と食事代が積もることになるため、このような結果になるのは仕方が無いことでしょう。
自分で歩きを選択した場合、費用がかなり掛かることを認識する必要がありますが、同時に節約することも考えないといけません。
削れる費用としては、宿泊代と食費ですが、それぞれモデルケースで考えて見ましょう。
宿泊代
テントと寝袋持参と言う方も多いので、ホテルなどの宿泊施設に泊まらない前提で考えます。
30000円(テント、寝袋代)-225,000円=▲195,000円
食事代
自炊する もしくは安い食品で賄うという方法で節約できます。
半額になったとすれば、135,000円÷2=▲67,500円とかなり安くなります。
節約後のトータル
合計すると、30,000円(宿泊代)+67,500円(食費)=97,500円
となり、車の157,400円より安くなります。
結局のところは
ただ、車の場合も宿泊は車の中かテント、食事も自炊などにすればもっと安く出来ます。
結果としては、車も歩きも節約次第ではあまり変わらないと言えそうです。
何でも購入するか、自分で行うかによる部分の影響が大きいですね。
四国への交通移動費も含めると、数十万は軽く掛かるので、節約は必須と言えるでしょう。