お遍路は一人旅で行うべきか

四国お遍路といえば、今ではバスやタクシーでのツアーが一般的になっていますが、この場合は殆どが大人数での旅行になるでしょう。

和気あいあいと、知らない人でも同行しているうちに仲良くなったりと、それはそれで楽しいものです。

ただ、このようなツアーなどでは旅行の一環として行われるため、あまり修行と言う意味では物足りないものになります。

今回は、いろいろな移動手段がある中で、自転車や歩きでの良し悪しについて解説していきます。

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複数人数でのメリット、デメリット

複数人数でお遍路めぐりを企画した場合、みんなで一緒に、と言うことになりますが、余程の仲良しで無いと最後まで行動するのは難しいでしょう。

特に自転車や歩きでのお遍路めぐりは、体力を使う事により疲れるので、自然にイライラしたりしやすくなります。

メリット

・いざ急病などの時には助けてもらえる

・一緒に行動するため寂しくなく、団結心が生まれる

・励まし合うと言う相乗効果により、頑張ろうという気持ちになる

デメリット

・性格が合わないとケンカが絶えなくなる(顔を見ているだけでウザく感じる)

・自分のしたいことが言えなくなり、我慢することが多くなる(ストレスの元)

・修行と言う感覚が薄れる(旅行気分が抜けない)

一人旅でのメリット、デメリット

私が回った時には一人旅でしたが、身をもって感じたことは、辛いということでした。

修行と言う意味が濃くなりますが、いざと言う時は何でも自分で解決するだけの対応力が必要になります。

メリット

・達成感や充実感は大きい(一人でやり切った実績)

・その日の体調や気分でペースを決められる(自分の好き勝手に進められる)

・お接待を受けると、辛い分人のありがたみが良くわかる(私が一番感じたことです)

・自分に自信が付くようになる(一人で物事を考えられるようになる)

デメリットとして

・一人旅ということで病気や犯罪などに遭った場合でも、基本的に一人で何とかしなければ行けない(最悪の状況を常に想定する必要がある)

・孤独を感じることが多く、辛さが倍増する(途中で目的を見失いやすくなる)

どちらも一長一短だが

このように複数人数、一人の場合ではそれぞれメリット、デメリットがありますが、体力を使うお遍路めぐりは非常に疲れを感じることになります。

その場合、助け合い励ましあうことで、活力になることもありますが、逆に作用することもあります。

こちらは良かれとしてしていることが、相手にとっては苦痛だったりと、性格だけでなく考え方の違いや、相手の気持ちを察する能力なども必要になるでしょう。

観光として、短期間のお遍路めぐりをするのなら、そんなに友情にもヒビが入らないと思いますが、長期間では考え物です。

一方、一人旅では何でも自分でやる行動派なら問題ないでしょうが、それだけにいろんなことに一人で対処しなければいけません。

その辛さは、言い表すことが出来にくい場合もあり、理解されにくいのですが、自分の自信に繋がることが多くなります。

因みに、時には他のお遍路さんと仲良くなり一緒に行動するようになる場合がありますが、どこまでも一緒と言うことはまずありません。

理由は、各自にはペースと言うものがあり、人それぞれ異なるからです。

気分、考え方、疲れ具合、性格などいろんな要素が関係するので、うまくマッチする、まるで結婚相手とめぐり合うような状況にはならないでしょう。

まあ、このご時勢、結婚しても一生一緒とは限りませんが。

分かりやすく例えるならそのようなものでしょうし、他人とうまくやっていくのは大変だと言う事ですね。

現代社会が人との付き合いでストレスを感じるのも良くわかります。

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