お遍路での「区切り打ち」とは?「通し打ち」とは?

約1200年前に弘法大師が修行した四国の八十八ヶ所を巡る巡礼の「お遍路」は、現在各地の商業施設やキャンプ場で実施されるスタンプラリーにも似た特異な巡拝のやり方です。

四国を横断するような「お遍路」の全行程は1,000キロを超える道のりのため、多種多様な試練が予想され、それらを乗り越えることで、祈願成就や功徳を得られるとされています。

お遍路の回り方に厳格な決まりはなく、霊場を巡る順番も参拝者の自由に決めることができ、一度にすべて回らず、複数回に分けて回っても問題なく、参拝者の裁量に任されています。

ここでは、そんな「お遍路」の回り方にある「区切り打ち」や「通し打ち」について、ご紹介します。

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お遍路での霊場の周り方は?順番は?

お遍路で巡拝する寺院は八十八ヶ所あり、「札所」と呼ばれ、それぞれの札所を巡ることを「打つ」と言われます。

これは、昔のお遍路さんが自分の名前や住所を書いた木札を、寺院の柱に打ち付けていた巡拝者たちの様子が、「札所」や「打つ」という言葉の由来となっています。

そんな札所を1番から番号順に参拝する回り方を「順打ち」、88番から小さい番号の札所を参拝する回り方を「逆打ち」と表現されます。

また、一度ですべての札所を回ることは「通し打ち」、複数回に分けて回ることを「区切り打ち」と呼ばれています。

「区切り打ち」の中でも、一県ごとに参拝するやり方を「一国参り」といい、最近のお遍路さんの多くが「区切り打ち」での参拝で一般的です。

お遍路で巡る札所の順番に厳格な決まりはなく、参拝者の都合で自由にできるというのは、空海の「こだわらない心」という教えにも通じているようです。

何より、お遍路さんそれぞれが抱える状況を冷静に判断しながら、無理をしないペースで参拝するのが大切です。

お遍路で「区切り打ち」「通し打ち」のいずれを選ぶ?

お遍路の巡拝方法として、「区切り打ち」と「通し打ち」があるのは前述の通りですが、どちらを選ぶかは、それぞれの回りに求められる体力や精神力、そして時間と金銭面を見極めて決めるべきです。

一度で八十八ヶ所の札所を巡る「通し打ち」では、車などを利用したとしても2週間程度の時間を要しますし、歩き遍路ともなれば、1ヶ月から2ヶ月の時間が必要です。

約1400kmにも及ぶ行程ですから、歩き遍路だと単純に計算しても一日に約25キロ程度歩く必要があり、歩いている途中に体の不調を感じた際には、一旦中止して「区切り打ち」に変更しようくらいの気持ちのゆとりも大切です。

あるいは、すべての行程を歩くのではなく、一部を鉄道やバス、車を利用して「通し打ち」の結願を目指しても、本来の修行の本意とそれほど違えるわけではありません。

とはいえ、想像以上に長い距離の移動が必要なお遍路で、臨機応変に計画を変更できる準備を整えておくことは、「とらわれない心」や「こだわらない心」といったお遍路の修行の一環ともなりそうです。

お遍路の札所を回る順番に決まりはない

お遍路で巡る札所の順番に決まりはなく、巡礼者の時間や都合に合わせて自由に設定ができます。

「通し打ち」での結願には、「区切り打ち」とは比較にならない達成感と充実感がありますが、お遍路修行の本来の主旨からすれば、いずれの巡拝方法でも問題なく大丈夫です。

長丁場のお遍路旅で、「こだわらない心」の状態とするのもお遍路修行の目的にも合致します。

そのためには、お遍路に出掛ける前の入念な下調べと計画作りが重要となります。

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