お遍路に線香は必要か?

お遍路めぐりをする際に持参するものとして、白衣、輪袈裟などがありますが、必須とも言えるものが線香になります。

線香は、ろうそくと共に本堂と大師堂のどちらにも読経の前にお供えするもの、とされますが、お遍路ともつながりが深いものになります。

では、どのような関係があり、線香にはどのような意味があるのかを解説していきます。

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お遍路では作法の一種

お遍路で巡るお寺は真言宗派になります。

この真言宗は和歌山県高野山が総本山になりますが、この宗教の作法として必ず線香を供えることになっています。

お遍路もこの作法に則り、線香を本堂と大師堂それぞれにお供えすること、となっています。

因みに本数としては3本で、これは弘法大師様が開祖となった際に決めたようですので、きちんと倣うようにしましょう。

なお、線香が無くなりそうになったら、各お寺の納経所でも販売している場合がありますので、緊急の場合はそこで購入すると良いでしょう。

今ではコンビニでも扱っている時代ですが、値段は少々高いので100円均一で購入したほうが良いかもしれません。

一緒に備えるものとしてろうそくがありますが、こちらも切らさないように準備しておきましょう。

線香の使い方の一例

お葬式、法事など仏事で使用するため目にすることも多い線香ですが、最近ではアロマ効果を期待して使われることもあります。

癒し効果を狙ったものですが、リラックスできるということもあり人気が出てきています。

線香やお香と呼ばれるものの本来の意味ですが、仏教では拝む環境を浄化する作用があると考えられています。

因みに、浄土真宗では線香を香炉に立てずに、寝かせるのが一般的とされています。

お墓では、立てて供えるというのは出来ない場合があるため、横に置く場合がありますがケースバイケースのようです。

お寺などでは読経をする際にも使われ、1本で何分と決まっているため目安となります。

線香の煙の意味

線香の煙には、周りを浄化する働きがあると前述しましたが、その他の意味もあります。

よく言われるのが、亡くなった方へのお供え物、つまり食べ物と言う考え方です。

お墓などに食べ物を供えるからいいのでは?と考えられがちですが、仏教では四十九日を過ぎるまでは線香の香りを食べると考えられています。

今では、お葬式や七日、四十九日の法要の際に線香を焚くようになっているので目にすることも多いです。

なお、、宗派や地域によっては灯し続ける習慣が残っており亡くなってから、24時間線香の火を絶やさず49日間続ける場合もあると言うことです。

そう言えばとふと思い出しましたが、通夜では一晩中線香の火を消さないようにするんだよ、と言われたことがあります。

これも線香の煙を道しるべにあの世に迷わず行けるようにため、という考えがあるようです。

お遍路では面倒だからお金がもったいないからと言って、線香もろうそくもケチらないでお供えするようにしましょう。

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