お遍路めぐりをする場合、多くの人はツアーを利用したり、自分で車やバイクを運転して行うと思います。
比較的短期間で88箇所全てを回れるため、曜日の感覚などが狂うということは殆ど無いでしょう。
しかし、お遍路は自転車や歩きで回る方法があり、それぞれ2~3週間、6~8週間掛かると言うことで曜日の感覚も狂いがち。
それもそのはずで、サラリーマンのように週末は休んで、月曜日から金曜日は会社という生活ならまだしも、毎日同じような生活が続くことになります。
今回は、そのような感覚にならないために一週間の過ごし方を説明していきたいと思います。
目次
お遍路めぐりでは札所の番号が気になりがち
お遍路は札所を巡り功徳を積むことが重要ですので、少しでも多く回りたいというのが本音でしょう。
少しでも速く、時間を掛けないで回りたい一心で、今日が何曜日であるかを忘れてしまいがちです。
それに毎日札所を巡っては、読経して、納経帳に書いてもらい、などという同じ生活パターンを繰り返すことで頭が働かなくなります。
余計に曜日の感覚が無くなりますので、メモに書いておくとかしたほうがいいでしょう。
曜日の感覚を失くさないためには?
海上自衛隊では、一週間のうち毎週金曜日の夕食はカレーと決まっているそうです。
曜日の感覚を失わないように、という配慮からですが、同じようなことをするといいでしょう。
私の場合殆ど野宿していましたが、毎日夕方に携帯のワンセグでテレビを見るようにし、ニュースなどで日にちと曜日を確認するようにしていました。
加えて、お酒を飲まない休肝日の曜日を決めたため、曜日の感覚を失うことなく回ることが出来るようになりました。
金融機関の営業日に注意
私がお遍路めぐりをした10年ほど前は、ゆうちょのキャッシュカードを持って行きしたが一度失敗しました。
全国の郵便局の数は、銀行などの金融機関の数とは比べ物にならないほど多く、山の中でも見つけることが出来るためです。
当然のごとく、どこの郵便局も土日使えると思っておりましたが、都市部以外は営業しておらずお金を引きおろせず困りました。
財布には数千円しかなく、しかも金曜日でどうすることも出来ず、仕方無しにクレジットカードのキャッシングを使う羽目に。
銀行と同じでATMも土日にやっている、と勝手に解釈していたのも悪いのですが、結局は確認不足でした。
ATMの数は圧倒的ですが、土日やっていなかったり、土曜日は午前中だけだったりと、以外に制約が多いので注意が必要です。
日曜日に営業している郵便局は、都市部に一つ二つですので、事前に郵便局を検索して調べると良いでしょう。
週に一度は公共宿泊施設へ
お遍路をしている方で、自転車や歩きの方は野宿することが多いと思います。
私も殆どテントを張って野宿していましたが、週に一度だけはホテルか旅館に泊まることにしていました。
理由は、まともな食事を取るためと疲れを抜くためですが、安心度の大きさがかなり違います。
野宿は、いくら慣れているとはいえ屋外ですので、ちょっとした物音でも起きてしまいます。
それに毎日のように移動するため、周りの状況も変わり、浅い眠りが続くようになり知らないうちに疲労が蓄積されることになるでしょう。
これを解消するため、週に最低1日は布団の上で寝るようにし、リフレッシュするように勤めていました。
いかに雨や風が凌げる家の中で寝られることがありがたいことか、野宿をしていると分かるようになります。
疲れを溜めたままでは、お遍路めぐりも安全に行うことが出来なくなるでしょう。
昔の修行として限界に挑むなら構いませんが、途中で倒れて命を落としてしまっては修行も何も無くなってしまいます。