お遍路を歩きで行う場合の費用と必要な持ち物

四国お遍路を行う場合、バスや車などいろんな方法がありますが、もっとも体力的に厳しいのは自転車と歩きお遍路でしょう。

時間もそれなりに長期間になりますが、標準的な時間としては、自転車で約2~3週間、歩きで約6~8週間となります。

札所めぐりは自転車や歩きで行うことになりますが、宿泊方法や食事の取り方など他の部分次第で、掛かる費用も大きく変わってきます。

今回は歩きお遍路に絞って、どのような持ち物が必要で、費用はどの程度掛かるのか、ケース別に解説していきます。

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ホテル宿泊で、食事は外食

一番お金が掛かるケースになりますが、野宿の経験が無く、かつ自炊も普段からしない人向けです。

キャンプが趣味でなければ、野宿なんてとんでもないと思うでしょうし、独身でも結婚しても自炊はしたことがない方も多いでしょう。

さて、掛かる費用ですが、ホテルなどの宿泊は素泊まりで1泊5000円ほど。

これに3食×1000程度円と考えると1日に1万円程度ということになり×45日とすれば、45万円。

しかもお遍路には、納経代やお賽銭も必要ですので札所1箇所で500円ほど。

×88箇所ということで、45000円。

単純に足せば約50万円は必要になるでしょう。

社会人なら払えそうですが、学生さんだとちょっと厳しいですね。

完全に野宿で、自炊も行う

逆に、一番お金が掛からないのが、完全自炊&炊飯です。

お金は掛かりませんが、寝るため、炊飯するための道具も持ち歩くことになるので、重量が増え体力的に大変です。

特に歩きの場合は、リュックに全てを入れ込む必要があるため、総重量は10キロを超える場合もあります。

普段から、富士山の山小屋などに荷物を運んでいる剛力さん(芸能人ではなく職業の名前です)なら何のことは無いでしょうが、一般人は違います。

たかが10キロですが、されど10キロです。

1日に数十キロ移動しているうちに、リュックのベルトが肩に食い込み痛くなり、腰や足の関節も痛くなることになります。

その状況を続けて45日間、と考えると、達成できるかどうかも疑問になってしまうでしょう。

疲労度もmaxになりますし、食事だけでなく、入浴や見た目も気にする必要もあります。

実際に私は、夏に4日間ほど入浴しないことがありましたが、帰りの長距離バスの中で周りの視線が痛かったことは言うまでもありません。

食事メニューや体調管理にも気をつける必要があるので、精神的にも厳しいです。

費用の面では、宿泊代はタダですが、食事や入浴を考えると1日に2~3000円程度は考えておくと良いでしょう。

×45日間で、約10~15万円。これに納経代をプラスで20万円ほど、と言った感じになります。

食事代を切り詰めればもっと安くなりますが、栄養不足は深刻な問題ですので、あまりケチらないようにしたほうが良いです。

他の持ち物

これ以外にも、必要な費用としては以下の物がありますので、項目と費用を参考までに書いておきます。

・四国までの移動費用:数万円

新幹線や飛行機などがスタンダードですが、高速バス、フェリーなどが安価です。

・リュック:2~3万円

生活に必要なものを入れる重要なものですので、きちんとした強度があり、疲れないものを選びましょう。

数千円のものは穴が開きやすく、移動途中で穴が開いた場合は目も当てられません。

・シューズ:2~3万円

歩きお遍路の最重要グッズですが、トレッキングシューズ、ウォーキングシューズ、ランニングシューズと悩むところです。

山登りを考えるとトレッキングシューズですが、街中ではウォーキングシューズが最適でしょう。

ランニングシューズは軽いので早歩きに向いていますが、雨が降ると足まで濡れてしまいます。

一番良いのは山用と街用の2種類持っていくことですが、どちらかだけでしたらウォーキングシューズが良いと思います。

・テントと寝袋:それぞれ1万円、2万円

野宿の必需品です、テントは雨風がある程度凌げればいいのですが、寝袋はきちんとしたものを準備しましょう。

快適に寝ることで、次の日のパフォーマンスが落ちなくなります。

因みにどちらも値段が高いものほど、いい質という傾向があります。

・地図:数千円

最近はスマホの地図アプリで簡単に位置情報を得ることが出来ますが、歩きお遍路のルートは載っていません。

昔ながらのお遍路ルートに拘る方は、四国遍路ひとり歩き同行二人、を入手すると良いでしょう。

・スマホなどのツール

必要に応じてになりますが、持っておけばいざというときに役に立ちます。

スマホ充電器もお忘れなく、その辺の道中に都合よくコンセントは落ちていませんので。

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