お遍路めぐりをする際、男性も女性も関係なく行うことが出来ます。
修行と言う一面もあったためか、体力面でも厳しいため女性が行うことは余りありませんでした。
しかし、最近ではツアーなどでも企画されるため、女性の姿も増え、中には若い女性もちらほらと見受けられるようになりました。
それに以前は、女性一人ではちょっと、という感があり一人で参加することが少なかったのですが、積極的な女性が増えたということで一人で参加する方も増えています。
それだけ逞しい女性が増えたということでしょうか、逆に男性が弱くなったという印象もありますが。
ということで、女性がお遍路めぐりをする際にどのような服装が良いのかなどを解説していきます。
オーソドックスな白装束
修行と言う意味合いを重視するのでしたら、上から下まで白装束で統一するのがいいでしょう。
どこから見ても、お遍路さんであることが一目瞭然ですし、女性と言うことでいろいろ気を遣ってもらえるでしょう。
この服装で、菅笠を被り、金剛杖を持ち、足袋を履いて歩きで巡っているとなれば、完全に修行中です。
ただ、この完璧すぎる服装の弊害としては、女性が観光で巡っているとは見えないため、その一種独特の雰囲気から敬遠されることも。
私が巡っていた時にも、若い女性を見かけましたが、全身白ずくめでとても観光で来たとは見えませんでした。
その雰囲気からか、何かただならぬオーラを感じ、少し近寄りがたかった記憶があります。
というよりは、あまりにも必死感が出ていて、逆にこっちに来ないでくれ!と思っていました。
顔はかわいいほうでしたが、目つきがちょっと異様で、お近づきになろうという気持ちは失せましたが。
いろんな思いがあってお遍路するのはいいのですが、完璧すぎるのは逆に居様に映る要因ともなります。
本気で願掛けをしに来たので、誰にも邪魔されたくないのでしたら良いのですが。
カジュアルファッションを合わせる
全身白装束は、雑誌の中で見る分には絵として映えますが、上記のような理由から実際にはしないほうが良いと思います。
よく見る服装としては、上は白衣を着て、輪袈裟を掛け、ズボンや靴はカジュアルなものを着用、というのが一般的です。
お遍路グッズとして売られている服などは、着てポーズを取る程度ならいいですが、綿でできているためか伸び縮みしにくく意外に動きづらいものです。
特に歩く場合は足を動かすことになるので、伸び縮みしない服ではストレスが溜まります。
それに白ということで、汚れやすく落ちにくいということもありますが、洗濯することも考えると複数持つ必要があり、ちょっと値段も嵩みます。
特に女性の場合、ヨレヨレで泥などの汚れの付いた服を着ていることは、ちょっと恥ずかしさを感じるものですので敬遠したいでしょう。
これらを解決するのが、汚れそうな部分はカジュアルな服装にするという方法です。
汚れにくい、汚れても目立たない、濡れても乾きやすいなどという利点を持った服装であれば、荷物も減らせますので体力的にも気持ち的にも楽です。
昔ながらの服装もいいのですが、恰好をキレイに保つのも現代のお遍路と言えます。
女性特有の困りごと
私は男ですので多少汚かろうが、匂っていようが気にしませんが、女性はそうは行きません。
特に白い服を着る暖かい時期には、中に着ている下着が透けたりして目のやり場に困ることがあります。
雨などで濡れた場合もそうでジロジロ見ていると変ですし、親切心で指摘すれば、どこ見てるの?お前痴漢だな、という白い目で見られたりと踏んだり蹴ったりでしょう。
中には、気に入ったからと言ってストカーのように付け回す原因にもなるので、あまり目立たないようにしておく必要があります。
誰も見ていないから平気、と言うことはこのご時勢ありませんので気を付けて頂きたいです。